お仕事を終え、1泊延泊して、私が以前日本事務所の代行業務をさせていただいていた『SIX SENSES RESORT & SPA』の老舗プロパティ、『SIX SENSES SAMUI』を7年ぶりに再訪させていただきました。
『SIX SENSES』と言えば、エココンシャスなリゾートの先駆け的存在。現在もタイ、ベトナム、モルディブなど世界各地にエココンシャスなラグジュライーブランドとして君臨しています。
7年ぶりの『SIX SENSES SAMUI』に到着してみると、スタッフのユニフォーム、北欧テイストのインテリアカラースキーム、100年後土に還る素材で作られた建物。『シックスセンスに来た〜』と一瞬で感じる空気感に癒されました。岬にせり出した夕日を望むインフィニティープールは、やはり素晴らしかった。
リゾートホテルは、後出しじゃんけんみたいなもの。新しいリゾートは、既存リゾートのいいとこをどんどん吸収、進化させ、新たな提案をするもの。このリゾートのような老舗リゾートは、どうしても不利であることは否めない。でも、2年前の大規模修繕を経て、『SIX SENSES SAMUI』は独特な個性で、今もリピーターに支持され元気に世界中の旅行者を癒しておりました。
7年前と大きな変更はなかったけれど、一つだけ驚いたことが!それは、農園が大きく進化していたこと。
SIX SENSES グループは、リゾート内にオーガニックガーデンを作るということをいち早く行い、リゾートで消費する野菜の多くを自家栽培しているの。以前は、ハーブや葉物野菜が主だったのだけど、さらに多くの野菜、果物、そして以前は行っていなかったにわとりを飼って玉子を生産したり、リゾート内の除草用にやぎを飼育したり、もちろんヤギのミルクで自家製チーズなんてのも作ってるの!雨水の濾過システムを作っちゃたり、本当にSIX SENSESの創業以来のポリシーが今もなお、維持され、しかも進化しているなんて脱帽ものだわ!もちろん、レストランでこれらの食材を取り入れたメニューを堪能できます。
最近では、リゾートホテルも突然マネジメントブランドが変わり、いきなり別世界の空気に変わっちゃったり!なんてことがよくあるけど、SIX SENSES RESORTSは、そんなことはなく、流行にとらわれず、長きにわたり、毎日同じことを丁寧に続ける。そんなことがしっかりとできていることが本当に素晴らしいと思うわ。一見すると『ぼろかわいい』って雰囲気にみられちゃうけど、実際に訪れてみて。ロビンソンクルーソー的だけど、丁寧に贅沢に作られていて、エコと北欧デザインの融合という絶妙なセンスが見事なリゾートだから!わたしが本当にお世話になった創業オーナー

次々に世界各地、新たな経験の開拓をしてきたあたし。45歳になった今、時折訪れる『再訪』の機会。忘れかけてた当時の記憶が、旅の記憶とリンクして明確に思い出される。そんな思い出に浸りながら過ごすラグジュアリーリゾートの夕べ。こんな時間もいいものだなあと感じるすばらしい1日になりました。みなさんも、次のお休みどこに行こうかな?と思ったとき、若かりし時に訪れた場所を訪ねてみては?若い自分の感覚と人生を重ねた自分の感覚・・・それを感じるだけでもおもしろい体験になると思いますよ。