先月、ベトナム航空の担当者と久しぶりにお茶をしたの。最近のベトナム航空は、東京、大阪、名古屋、福岡などから、ハノイ、ホーチミンシティに毎日、多くの飛行機を飛ばしていて、今年は、念願の羽田線も就航、そして、ベトナム中部の新興都市『ダナン』直行便を就航。航空連合スカイチームにも加盟、近年特に元気がいい航空会社のひとつなの。来年にはフルフラットのビジネスクラスシートを搭載した新機材も投入され、最先端航空会社の仲間入りをするんだって。日本路線を大切にしていくれる数少ない航空会社でもあるの。
あたしは、4年ほど前まで、某高級リゾートホテルの仕事を担当していたので、度々ベトナムに訪れていたのだけど、そのお仕事が終わってから、ぱたりとベトナムに足を運んでいなかったんです。彼女も産休に入ったりと、すっかり疎遠になっていたところに、久々に電話がかかってきて、久しぶりにお茶しようということになったの。
そんな彼女から、『かずこ、しばらくベトナム行ってないでしょ!?たまには、ベトナムも行ってよ!ベトナムのことも忘れないでよね!』と強い打診を受け、最近のベトナムの進化を肉眼で確認するために、2泊4日の弾丸日程で、視察旅行を決行することにしたのです。
行き先は、ベトナムの老舗リゾート地『ニャチャン』。十数年前、ベトナム大ブームのとき、初めて高級リゾートがオープンした地であり、あたしが、日本のマーケティングを担当していたホテルがあり、あたしが初めて訪れたベトナムの街なの。このニャチャンも、新しい空港が完成したり、道路が整備されたり、国際線直行便が就航したり、新たな高級リゾートが続々オープンしたりと、粛々と進化し続けていたそうなの。ダナン線が就航して以来、ダナンに注目が集まりがちなので、あたしは思い出深い『ニャチャン』を再訪し、改めて掘り下げてみることにしたのです。
あたし的には、AMANリゾートがニャチャンにオープンしたので、ぜひAMAN Resrtsの新プロパティ『AMANOI』に行ってみたかったというのもあったのだけど、ベトナム航空の担当者は『高級リゾートもいいけど、たまにはファミリーリゾートも行ってみなさいよ〜!』というので、最初の1泊目は、彼女のおすすめの『Vinpearl Resort』に行ってみることにしたの。2泊目は『AMANOI』に。VINPEARLは、正直、今まで完全に無視していたリゾート。ニャチャンの街から、Vinpearlがある沖合の島まで、ロープウェイがかけられていて、『あれ何!』って感じだったの・・。あの島には、ホテルや遊園地とか、巨大スライダーがあるウォーターパークとか、水族館とかあるエンターテイメントリゾートがあるってことだけは聞いていたんだけど、街と島をロープウェイでつなぐという発想と、当時のニャチャンという街の素朴な風情から想像するに『田舎臭いだろうし、たいした遊園地でもないはずだし、ベトナム・・・しかもニャチャンにある水族館なんて、誰がいくの??ベトナム人オーナーが金にものをいわせてやっちゃった!?・・・。』と思い込んでおりました・・・。当時は、高級リゾートがブームだったし、あたしも『ラグジュアリーリゾート』という、今となっては安っぽいフレーズに夢中だったのですう。でも今回は、あたしが夢中な『ゴルフが出来る!』と聞いて、気持ちが上がり、あたしに不似合いなファミリーリゾートに、わざわざゴルフバック持参してまで張り切って行くことになりました。まっ、1人でゴルフなんて寂しすぎるので、あたしの仕事仲間でもあり、ゴルフ仲間である女子1人も連れていくことにして、あたしと女子の二人旅となりました。でも、ファミリーリゾートに行くなんて・・。かなりチャレンジャーだわという気持ちが本音だったかも・・・。
成田を朝出発すると、ホーチミンシティに昼過ぎに着いて、国内線に乗り継ぎ、ニャチャンには、夕方到着。ベトナム航空機内はかなりいい感じになり、以前のどこか残念〜な雰囲気ではなく、サービスも問題ないし、CAのユニフォームも新デザインになっていたの。やはり、ベトナムも景気がいいんだわ。意外とやるわね!ベトナム航空!
ニャチャンの空港に到着すると、ヴィンパールのスタッフが、お出迎えしてくれていて、素敵なリムジンでヴィンパールに向けて出発!なかなか素敵なリムジンを持ってるじゃないの〜。意外にやるわね!ヴィンパール!

島側の桟橋にあるエントランスの建物は、電飾が今ひとつ田舎の遊園地っぽさは否めないんだけど、それなりに立派。ライティングを変えるとさらにいいわね。そこには各ホテルへ向うバギーが待っていて、スタッフの対応もスムーズ。意外とストレスになることもなく、よく、整備された島の道路をバギーで走り、あたしたちの宿で7ヶ月前に新しくオープンしたVinpearl Nha Trang Bay Resort & Villasに到着。一昔前のファミリーリゾートとは違って、かなり広く、モダンで洗練されたデザインなのに驚いたの!でも、ロビーを闊歩する客の殆どが、韓国人や中国人の団体客で、子供達は大騒ぎ!リゾートではなく、近所の公園?という出立ちの人ばかりなんだけど、あたしも、ファミリーリゾートだと期待値が低かったせいか、何も気になりませんでした。というより、こんなに韓国人の客が来ていれば、日本人の発言権などないわ・・・だって、日本人なんて殆どいないんだもの・・・。ロビーもかなり広いですしね。むしろ、何でもありなんだ!と気がつけば、思ったより楽で居心地がいい。
お部屋は、海に面したバルコニー付きのお部屋で、よくある間取りの部屋だけど、なかなか快適。意外とくつろいでいるあたしたち。お部屋にワインの差し入れもいただいて、バルコニーで海風に吹かれながらワインを飲みながら、『思ったよりもいいじゃん!』なんてつぶやいてみる。でも、地上から響き渡る行けてないミュージックはご愛嬌だけど。


こんな感じで、あっという間に1泊の滞在が終わるころには、すっかりこのリゾートを満喫しているあたしたち。カップルでしっぽりというのなら、やっぱり他のセクシーリゾートがいいと思うんだけど、仲良し二家族とか三家族、グループで訪れるなら、このリゾート、かなりいいかも!!2ベッドルーム、3ベッドルーム、4ベッドルームのヴィラもあり、大勢で泊まったら面白いと思うの。プライスレンジもリーゾナブル。子供用施設も充実してるから、子供は子供同士で、父親はゴルフ、母親はスパ。そして、みんな揃って遊園地やウォーターパークで大はしゃぎ。ヴィラにプライベートバーベキューとかセットして、みんなでディナーを食べるなんてのも楽しそうだね!
世界中旅して来たけど、やはり旅は良き仲間、良き家族と旅することが楽しいのだと思い始めた今日この頃です。楽しくわいわいできるリゾートにも、価値を見いだす年頃になってきましたわ。そして、期待値を下回ると、残念も倍になり、期待値を上回るとハッピーは倍になるというマーケティングを改めて学んだVINPAERLだったのです。最近は、名前と箱だけ立派で、中身は今ひとつでも、馬鹿高いホテルが多くなりましたからね。次の回で、AMANOIについて思ったことを書いてみましょうね。