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村井和之/MURAI Kazuyuki
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テーラーメイドトラベル専門の旅行会社、株式会社コスモクラーツトラベル代表。細やかな気遣いと豊富な人脈や知識を必要とする、VIPのハンドリングに定評があり、日本、海外のVIPを多く顧客にもつ。みずからの旅の経験や視点、世界の人脈を駆使し、テレビ番組や雑誌の海外企画も担当している。


月別アーカイブ: 11月 2015

期待値を上回るとハッピーも倍になるの巻

先月、ベトナム航空の担当者と久しぶりにお茶をしたの。最近のベトナム航空は、東京、大阪、名古屋、福岡などから、ハノイ、ホーチミンシティに毎日、多くの飛行機を飛ばしていて、今年は、念願の羽田線も就航、そして、ベトナム中部の新興都市『ダナン』直行便を就航。航空連合スカイチームにも加盟、近年特に元気がいい航空会社のひとつなの。来年にはフルフラットのビジネスクラスシートを搭載した新機材も投入され、最先端航空会社の仲間入りをするんだって。日本路線を大切にしていくれる数少ない航空会社でもあるの。
 あたしは、4年ほど前まで、某高級リゾートホテルの仕事を担当していたので、度々ベトナムに訪れていたのだけど、そのお仕事が終わってから、ぱたりとベトナムに足を運んでいなかったんです。彼女も産休に入ったりと、すっかり疎遠になっていたところに、久々に電話がかかってきて、久しぶりにお茶しようということになったの。

パステル調の新しいユニフォーム。以前のレトロチックな真っ青なアオザイよりも、パターンもデザインも洗練された感じ。でも、相変わらず太めなお姉様には、厳しいユニフォームに変わりはないけど・・・。

 久しぶりに聞くベトナム事情。4年の年月は、新興アジア諸国の変化には十分すぎる期間だったみたい。多国籍企業の進出著しく、ホテルやビル、コンドミニアムの建設ラッシュ。道路や空港など、インフラ整備も進み、ベトナム旅行の様相もかなり変化しているんだって。一昔前は、何か問題があると『ベトナムの航空会社なんで〜』なんて笑って言い訳していた彼女も、この急成長を誇らしく思っていることでしょうね。気がつけば、かなり上質で正当派な航空会社になっておりました。
 そんな彼女から、『かずこ、しばらくベトナム行ってないでしょ!?たまには、ベトナムも行ってよ!ベトナムのことも忘れないでよね!』と強い打診を受け、最近のベトナムの進化を肉眼で確認するために、2泊4日の弾丸日程で、視察旅行を決行することにしたのです。
 行き先は、ベトナムの老舗リゾート地『ニャチャン』。十数年前、ベトナム大ブームのとき、初めて高級リゾートがオープンした地であり、あたしが、日本のマーケティングを担当していたホテルがあり、あたしが初めて訪れたベトナムの街なの。このニャチャンも、新しい空港が完成したり、道路が整備されたり、国際線直行便が就航したり、新たな高級リゾートが続々オープンしたりと、粛々と進化し続けていたそうなの。ダナン線が就航して以来、ダナンに注目が集まりがちなので、あたしは思い出深い『ニャチャン』を再訪し、改めて掘り下げてみることにしたのです。
 あたし的には、AMANリゾートがニャチャンにオープンしたので、ぜひAMAN Resrtsの新プロパティ『AMANOI』に行ってみたかったというのもあったのだけど、ベトナム航空の担当者は『高級リゾートもいいけど、たまにはファミリーリゾートも行ってみなさいよ〜!』というので、最初の1泊目は、彼女のおすすめの『Vinpearl Resort』に行ってみることにしたの。2泊目は『AMANOI』に。VINPEARLは、正直、今まで完全に無視していたリゾート。ニャチャンの街から、Vinpearlがある沖合の島まで、ロープウェイがかけられていて、『あれ何!』って感じだったの・・。あの島には、ホテルや遊園地とか、巨大スライダーがあるウォーターパークとか、水族館とかあるエンターテイメントリゾートがあるってことだけは聞いていたんだけど、街と島をロープウェイでつなぐという発想と、当時のニャチャンという街の素朴な風情から想像するに『田舎臭いだろうし、たいした遊園地でもないはずだし、ベトナム・・・しかもニャチャンにある水族館なんて、誰がいくの??ベトナム人オーナーが金にものをいわせてやっちゃった!?・・・。』と思い込んでおりました・・・。当時は、高級リゾートがブームだったし、あたしも『ラグジュアリーリゾート』という、今となっては安っぽいフレーズに夢中だったのですう。でも今回は、あたしが夢中な『ゴルフが出来る!』と聞いて、気持ちが上がり、あたしに不似合いなファミリーリゾートに、わざわざゴルフバック持参してまで張り切って行くことになりました。まっ、1人でゴルフなんて寂しすぎるので、あたしの仕事仲間でもあり、ゴルフ仲間である女子1人も連れていくことにして、あたしと女子の二人旅となりました。でも、ファミリーリゾートに行くなんて・・。かなりチャレンジャーだわという気持ちが本音だったかも・・・。
 成田を朝出発すると、ホーチミンシティに昼過ぎに着いて、国内線に乗り継ぎ、ニャチャンには、夕方到着。ベトナム航空機内はかなりいい感じになり、以前のどこか残念〜な雰囲気ではなく、サービスも問題ないし、CAのユニフォームも新デザインになっていたの。やはり、ベトナムも景気がいいんだわ。意外とやるわね!ベトナム航空!
 ニャチャンの空港に到着すると、ヴィンパールのスタッフが、お出迎えしてくれていて、素敵なリムジンでヴィンパールに向けて出発!なかなか素敵なリムジンを持ってるじゃないの〜。意外にやるわね!ヴィンパール!
 40分くらいで、ニャチャンの街中にあるヴィンパールのチェックインハウスに到着。安っぽい張りぼてな建物を想像していたんだけど、それが、かなり立派なチェックインハウスなのよ!!!そこで、チェックインマネージャーにいろいろ話しを聞いてみると、島にはビルディングタイプのリゾートだけではなく、プール付きヴィラタイプのリゾートなど、現在建築中のホテルを含め、4つのリゾートがあるんだって!ちょっと思っていたのと違う気配だわ。チェックインの手続きを済ませて、スピードボートに乗り、海を渡るロープウェイを見ながら島へ向かいました。
 島側の桟橋にあるエントランスの建物は、電飾が今ひとつ田舎の遊園地っぽさは否めないんだけど、それなりに立派。ライティングを変えるとさらにいいわね。そこには各ホテルへ向うバギーが待っていて、スタッフの対応もスムーズ。意外とストレスになることもなく、よく、整備された島の道路をバギーで走り、あたしたちの宿で7ヶ月前に新しくオープンしたVinpearl Nha Trang Bay Resort & Villasに到着。

思ったより、素敵なロビーラウンジでしょ!

一昔前のファミリーリゾートとは違って、かなり広く、モダンで洗練されたデザインなのに驚いたの!でも、ロビーを闊歩する客の殆どが、韓国人や中国人の団体客で、子供達は大騒ぎ!リゾートではなく、近所の公園?という出立ちの人ばかりなんだけど、あたしも、ファミリーリゾートだと期待値が低かったせいか、何も気になりませんでした。というより、こんなに韓国人の客が来ていれば、日本人の発言権などないわ・・・だって、日本人なんて殆どいないんだもの・・・。ロビーもかなり広いですしね。むしろ、何でもありなんだ!と気がつけば、思ったより楽で居心地がいい。

ベッドも大きめで、上質なマットレス。バスルームもシャワーブースが独立していて、快適に滞在できますう。

 お部屋は、海に面したバルコニー付きのお部屋で、よくある間取りの部屋だけど、なかなか快適。意外とくつろいでいるあたしたち。お部屋にワインの差し入れもいただいて、バルコニーで海風に吹かれながらワインを飲みながら、『思ったよりもいいじゃん!』なんてつぶやいてみる。でも、地上から響き渡る行けてないミュージックはご愛嬌だけど。
 島には、いろんなカテゴリーのホテルがあるから、アラカルトレストランから、ブッフェダイニングまで、様々なタイプのレストランから選べるのだけど、移動するのも大変なので、あたしたちのホテルの1階にあるブッフェレストランへ。そこは予想通りの大にぎわい。まっ、ノリ的には、お洒落な温泉の宴会場。家族でわいわい食事をしているテーブルもあれば、大人の団体が盛り上がっているテーブルもあり、でも、隣接するプールサイドにもテーブルがあり、騒々しいのが嫌ならば、テラス席にいけば、リゾート感もあがり、思ったよりいい感じなの。でも、ブッフェというのがどうも・・・。なんて思っていたんだけど、これが意外と馬鹿にできない!ベトナム料理が主なのだけど、中華や、簡単な日本食もあり、春巻きもその場で巻いてくれたり、麺も手打ちだったりと、思った以上に美味しいの!超おいしい〜とか評判になるレベルではもちろんないけど、一般的な日本人なら『けっこう美味いじゃん!』って言うとおもうわ。ベトナムの333ビールを飲んで、みんなでわいわい楽しく食事するなら、まったく不満はないはず。ベトナム人も比較的まじめなので、サービスもがんばってるし、期待してなかった分、食事が終わるころには上機嫌になっていた二人です。その頃には『楽しいね!』という言葉を連発しておりました。
 翌朝6時30分からゴルフのプレーを予約。カートで移動できる近さなのがありがたい。クラブハウスも立派で、フロント周りのサービスも、キャディマスターもきちっとしてるの。本当にちゃんとしたゴルフ場です。何より、キャディの質がとてもいい。タイなんかでゴルフすると、ゴルフ場は綺麗だけど、キャディが、ホステスっぽい場合がよくあるでしょ。でも、ここのキャディさんはいい!ゴルフのキャディという仕事をちゃんと理解してサポートしています。コースメンテナンスもよく、バンカーには、真白な砂がふんだんに入れられていてるの。最近の日本のつぶれそうなゴルフ場は、砂が入ってないバンカーだったりするから・・・。リゾートゴルフとしては、かなりいい感じなの。コースは豪快な打下ろしあり、激しい打ち上げあり、クロスバンカーのきいたハードなセッティングのコースありと、そんなに簡単なコースではないので、初心者にはちょっと厳しいかもしれません。
 こんな感じで、あっという間に1泊の滞在が終わるころには、すっかりこのリゾートを満喫しているあたしたち。カップルでしっぽりというのなら、やっぱり他のセクシーリゾートがいいと思うんだけど、仲良し二家族とか三家族、グループで訪れるなら、このリゾート、かなりいいかも!!2ベッドルーム、3ベッドルーム、4ベッドルームのヴィラもあり、大勢で泊まったら面白いと思うの。プライスレンジもリーゾナブル。子供用施設も充実してるから、子供は子供同士で、父親はゴルフ、母親はスパ。そして、みんな揃って遊園地やウォーターパークで大はしゃぎ。ヴィラにプライベートバーベキューとかセットして、みんなでディナーを食べるなんてのも楽しそうだね!
世界中旅して来たけど、やはり旅は良き仲間、良き家族と旅することが楽しいのだと思い始めた今日この頃です。楽しくわいわいできるリゾートにも、価値を見いだす年頃になってきましたわ。そして、期待値を下回ると、残念も倍になり、期待値を上回るとハッピーは倍になるというマーケティングを改めて学んだVINPAERLだったのです。最近は、名前と箱だけ立派で、中身は今ひとつでも、馬鹿高いホテルが多くなりましたからね。次の回で、AMANOIについて思ったことを書いてみましょうね。


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